3月24日（木）、「ハーモニーデー」（Harmony Day）のイベントが、ウィロビー市役所主催でチャッツウッドで催された。チャツウッド駅前のモール（遊歩道）には、屋台が建ち並び、ステージ前にはライリー＝ウィロビー市長をはじめ、数多くの観客が集まり、さまざまなエスニックグループによるステージを楽しんでいた。

ハーモニーデーは1999年に、オーストラリア政府が、他民族・多文化国家としてのオーストラリア社会で、オーストラリア人や移住者とが仲良く、協調して暮らしていくことを主旨として、毎年3月21日の週に、オーストラリア全国でさまざまなイベントを行っている。ハーモニーデーのフェスティバルでは、多様な文化を背景に、さまざまな民族のバックグラウンドを持つオーストラリア人（移民）たちが、踊りや音楽、アート、演劇、映画などで各自の文化を表現している。

ウィロビーカウンシルは、チャッツウッド、ウィロビー、ノースブリッジ、アターモン、セント・レナーズなどの日本人が多く住む地域をもつカウンシルで、今回の「ハーモニーデー・フェスティバル」には、折からの日本の大震災のための募金活動を行うために、シドニー日本クラブ（JCS）がカウンシルと協力してボランティア有志とともにブースを出して、折り鶴募金活動を展開、募金された方に折り鶴を手渡し、被災者の無事と犠牲者への哀悼を訴えていた。

また、5時からはハーモニーデーコンサートが開催された。各民族団体やグループによるステージパフォーマンスが行なわれ、JCSのシドニーソーラン踊り隊も参加し、力強い踊りに観客から大きな声援を受けていた。

募金活動に参加された方は、「オーストラリアに住む人々が、どれほど日本を助けたいと思っているかを身にしみて感じました」「本当に沢山の温かい心を感じることができました。最初、コインを入れようとしている人も、少し話しているうちにお札に変わり、本当に沢山の方がお札を募金して下さいました」「折り鶴をとても喜んでいるお年寄りやお子さん、「奥さんにあげるから、ピンク色を！」なんて選んでいくサラリーマン風の方、それぞれにとても温かかったです」などと感動していた。

24日の募金活動には、ボランティア約184名が交代で、午前11時から午後7時まで活動し、総額1万6,000ドルを集めたが、翌25日（金）もチャッツウッド・モールで募金活動を行い、2日間で総額2万116ドル90セントを集めた。