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Victoria Monsoon News

ヴィクトリア州の気候と自然をまもろう

【2011年7月25日掲載】

ロンドンと並んで、毎日毎時間変わりやすい天気で有名なメルボルン。またヴィクトリア州全土も緯度が低いために寒く、海に近いので常に湿っているという特 徴があります。曇りの日が多いので同等の緯度にあるほかの地域に比べて冬の寒さは緩いく、このような気候は「Wet Subtropical Climate」として分類されています。

今月紹介してきたGreat Ocean Road、特にLorneからApollo Bayにかけて広がるOtway Rangesは、Wilsons Promontoryと並んで、オーストラリア大陸のなかでも(タスマニア島を除いて)最南端にあたります。この低緯度と海に近いという条件がプラスには たらいたおかげで森林が豊かな発展を遂げ、豊富な資源――水と木材――を提供してきました。LorneやApollo Bayなども、昔は木材輸送のために発達した港町だったのです。

Otway Rangeでの森林伐採は1980年ごろからと歴史が長いですが、じつはこの森林保護地区でも、ここ最近までは森林伐採も行われていたとのことです。この 伐採活動停止に大きな役割を果たしたのがOREN(Otway Ranges Environment Network)。ORENが掲げた10年以上にもわたる森林伐採反対運動のためのコミュニティ・キャンペーンが成功を収め、ついに2008年、オースト ラリア政府の宣告によってOtway Rangesでの伐採活動が正式に終わりを告げました。

 

これらのWet Tropicsと呼ばれる森林地帯やヴィクトリア州の山岳地帯――Great Alpine Road――などは、地球温暖化によってまっさきに影響を受けてしまう地域でもあります。それだけに、オーストラリアでは政府だけではなくて、さまざまな 団体がローカル、コミュニティ単位で環境保護活動をしています。そのほか、環境保護について学べる留学プログラムやワークショップ、ボランティアもあり、 語学学校と提携しているところなどもオーストラリア全土で数多くあるので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

7月もそろそろ終わり、最後の週末も自然とふれあってきたいと思います◎おすすめの場所や紹介してほしい場所など、ご意見ご感想いつもお待ちしています!!

Ryo

Website: www.studiomonsoon.com

Email: ryo@studiomonsoon.com

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