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日本で毎年この時期に発表される「今年の漢字」が、2011年は「絆」と決まりましたね。
やはり3.11の大震災があって、あらためて人と人との絆が大切だとなったわけです。2位から5位は、「災」「震」「波」「助」ということですが、やはり災や震や波は、災害を直接表現していて希望がないということで次点になったのでしょう。
絆は人との結びつきを意味し、助け合う姿勢を訴えていますね。お互いに頼りになる友人・知人をもつことの大切さを教えてくれるのですが、みなさんはいざとなった時に頼りになる人がいますか?
人と人との関係性を調べた大学の先生がいます。それも性別に見る関係性の深さです。男性と男性、女性と女性、そして男性と女性という関係において、どの関係が強い結びつきを示しているかというものです。
オーストラリアでは昔から「Boys' Club」という表現があり、男同士の強い関係性を表しています。日本でも男同士の義理人情の世界が知られていますね。
いまでも、そんな“オールド・ボーイズ”のネットワークが強く働いているのかどうか、またフェミニズムに代表されるリベラルな女性同士のネットワークがあるのかどうか…、そんな観点から調査が行われました。
強い人間関係を求め、お互いに深く結びあう関係にあるグループは…
保守的な男性にとって信頼できる身近な友人は、もちろん圧倒的に男性です。まさにボーイズ・クラブの面々ですね。時折、政治的な活動や情実人事や賄賂など、問題が表面化することがあります。ただし今日ではかなり少数派になっています。
次いで、保守的な女性のもつ身近な友人が男性というグループです。これは医者や弁護士の妻、それに会社役員という立場の女性たちに多く見られます。やっぱり男の影響力は強いと認めている人たちです。
三番目のグループは、リベラルな女性で、親しい友人は同じ女性という人たちで、大学出のフェミニズムの影響を受けています。やはり女は女同士助け合おうというものです。
最後は、友だち同士の助け合いネットワークでは一番その影響力が薄いグループで、親密な友人は女性というリベラルな男性の人たちです。学者などアカデミズムに多いようです。
さて、結論から言うと、多くの女性にとって身近で親密な関係の友人は同性ですが、男性にとっては、男女共に身近な友人になりうるということで、男女で少し違いがあるようです。
やはり女性は男性を心から信じていない?
それに「男女の間には友情は存在しない、愛と憎しみのどちらかしかない」という名言があるように、異性間での友情や信頼、それこそ絆に、隠された溝があるようです。
(水越)
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