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JENESYSプログラム参加者壮行会を開催

JENESYS(Japan-East Asia Network of Exchange for Students and Youths)プログラム参加者壮行会

日豪の青少年交流プログラム「JENESYS」の参加者壮行会が、2012年2月14日(月)、シドニー東部Bellevue Hillの総領事公邸で催された。このJENESYSプログラムは、日本語を学習したり、日本とのビジネス関係を持つアジアの青少年が日本に短期滞在する交流事業で、2007年度から毎年6,000人程度の青少年を日本に招いている。

今回は社会人が中心のプログラムで、オーストラリア全国から選考された45人が日本に7泊8日の日程で滞在し、東京と宮城県を訪問する。滞在中、東京商工会議所や在日オーストラリア大使館、外務省のほか、新日鉄の工場を訪問したり、被災地の南三陸町を訪れる。また、ビジネスセミナーを受講したり、日本の社会や技術、文化、慣習を体験し、参加者にとっては日本を知る素晴らしい機会となる。

壮行会には在シドニー日本総領事館管轄のニュー・サウス・ウェールズ州と北部準州からの参加者11人(当日一人欠席)が参加し、日本側からは、小原雅博在シドニー日本総領事をはじめ、シドニー日本商工会議所の理事のみなさんが出席して、参加者を激励した。

壮行会では、まず小原総領事が挨拶され、人口減少が続き、少子高齢化社会に向かう日本の現状を紹介され、いま日本が直面している政治的、経済的な問題を指摘された。また、3.11の震災をふまえて復興に向かう日本はもとより、いま世界でも大きく変わるために「Change」(変革)がキーワードとなっていると話された。さらに今回のプログラムでは被災地の東北地方を訪問するので、その体験が、今後オーストラリアでの参加者の将来に大きく寄与することを期待しているとのメッセージを伝えられた。

また、JETRO(日本貿易振興機構)シドニー事務所の土屋隆所長が、日豪の経済関係をさまざまな指標を用いながら具体的に説明され、世界における日本の位置や、日本とビジネスをする上でのヒントなどを、参加者にジョークを交えながら分かりやすく話された。

その後会場では、出席されたシドニー日本商工会議所の理事を交えて、参加者と具体的な日本のビジネス慣習などの説明を受けたり、参加者同士が日本滞在の期待を語ったりして、自由な歓談の機会を持った。出発を前にして期待と不安のなか、参加者同士が知り合い、身近になるひとときがもたれ、終了の時間がくるまで賑やかなパーティーとなった。

今回の参加者全員が、将来の日豪関係の架け橋として活躍してくれることを期待したい。

参加者に日本の現状を紹介しながら激励される小原総領事

 

 

プログラム参加者の皆さん

 

日豪の経済関係を説明される土屋JETROシドニー事務所長

 

 

歓談する参加者のみなさん

秋田シドニー商工会議所会頭(中央)と参加者

【解説】

「21世紀東アジア青少年大交流計画」(JENESYS Programme)は、2007年1月に開催された第2回東アジア首脳会 議(EAS)において、安倍晋三首相(当時)が提案した青少年交流事業で、大規 模な青少年交流を通じてアジアの強固な連帯にしっかりとした土台を与えることを目的として、EAS参加国(ASEAN諸国、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランド)を中心に、5年間にわたり、毎年6,000人程度の青少年を日本に招く交流事業。

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