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HOLIDAY & TRAVEL SHOW

これまで「TRAVEL XPO」の名称で親しまれてきた旅行博が、今回より装いを新たに「HOLIDAY & TRAVEL SHOW」と名称も一新し、3月24日(土)と25日(日)の両日にわたり、ムーアパークのENTERTAINMENT QUARTER(FOX STUDIO)にあるROYAL HALL OF INDUSTRIESにて開催された。会場内には100以上の出展ブースが並び、国内はもちろん世界各国の最新のトラベル情報が集結するとあって、両日とも多くの来場者で賑わった。

日本関連では、JNTO(日本政府観光局)シドニー事務所、自治体国際化協会(CLAIR)シドニー事務所をはじめ、東北、沖縄、和歌山の自治体、東京ディズニー・リゾート(オリエンタルランド)、OXALIS HOLIDAYS、PITT TRAVELが出展し、各ブースの前では来場者に向け熱心なアピール合戦が繰り広げられた。特に日本に興味のある来場者からは、懸念された震災の影響もほとんど感じられないほどの関心の高さがうかがえるイベントになった模様。JNTOシドニー事務所の山下幸男所長は「日本関連のブースは、ニュージーランドに次いで規模が大きかったので、それに比例してお立ち寄りいただいた方も多かったと思います。JNTOのブースでも4,000部以上の資料を用意していたのですが、すべてはけましたし、アンケートにも非常に積極的に協力してもらい300件以上の回答を得られました。いろいろな声をお聞きしましたが、震災後、放射能の影響などを気にしている方はほとんどいなかったようです。むしろ、具体的に訪日を予定しているのでその参考にしたいというような声も多く聞かれました」と印象を述べた。

両日を通じて、安全で明るい日本のイメージ回復が実感できたことはひとつの収穫であろう。出展者ひとりひとりの熱い思いに触れ、このような地道なPR活動が実を結び一日も早い日本の観光事業の復興が実現するよう日本人として切に願う次第だ。

 

会場となったROYAL HALL OF INDUSTRIES

 

●主な出展者のコメント●

沖縄観光コンベンションビューロー・宮里顕光氏

「オーストラリアではまだまだ沖縄がどんなところが知られていないので、文化や自然を強調して新しいデスティネーションとして地道にPRしていきたい。ジェットスターをはじめ、乗り継ぎも便利なので、ぜひ沖縄に来てほしい」

和歌山県商工観光労働部・魚井慎吾氏

「熊野古道、高野山の二大聖地に訪れて、ぜひ日本の伝統文化を楽しんでいただきたい。海外旅行者の比率は、アジア6割、欧米豪が4割。オーストラリアは着実に伸びているが、まだ全体の10%程度なので、今後比率をあげていきたい」

東北観光推進機構・阿部昌孝氏

「東日本大震災から1年が過ぎ、観光地 は津波や福島の原発の影響がほとんどなく、復興しているので、スキーシーズンにはぜひ遊びに来ていただきたい。震災を受けたことによって世界の人との絆が 深まったので、逆にご支援に恩返しできるように、精一杯のおもてなしをしていきたいと思っています」

岩手ホテル&リゾート・大畠孝志氏

「震災時には(オーストラリアのお 客さんから)千羽鶴をはじめ、写真やメッセージをいただきました。送ってくれたものを飾りながら、「頑張っているよ」というメッセージを返したり交流があ りました。口コミなどでも多くの方々に応援してもらいました。オーストラリアからは、修学旅行の話も出始めています。子供たちを受け入れられるということ は、家族連れの受け入れにも繋がるので引き続きPR活動を通じて知名度をあげていきたい」

オリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)・今井啓祐氏

「昨年は夏休み以降、日本のお客様から戻ってきてくださり、下期は過去最高のお客様を迎える予定です。全世界的にも震災以前のレベルまで戻ってきていただけるように期待しています」

 

岩手県商工労働観光部観光課の三浦巧さん(中)と安比高原の大隅晃喜さん(左)と大畠孝志さん(右)

 

オリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)の山口かおりさんと今井啓祐さん

 

日本旅行の有田由紀子さん、JNTOの垣本豊さんとステファニー・スンさん

 

両日ともイベントに花を添えたシドニーソーラン踊り隊によるよさこいヨーラン

 

JNTOのブースで配られた「G'DAY JAPAN!」。興味津々手にするオージーたちの姿も

 

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