オーストラリアにいる間にスキルアップ!短期の資格取得コース
こんにちは!iae留学ネットシドニーです。 こちらの記事では、オーストラリアにいる間にスキルアップできる短期の資格取得コ…
前回のブログで、RailCorpが障害者差別で訴えられたニュースを取り上げた。
電車の車内アナウンスの質が悪く、何駅にいるか分からないことは目の不自由な人に対する差別に値するという訴えだ。
オーストラリアでは、障害者差別禁止法があり、更にこの法律を遵守するための基準を明確にするよう、各産業ごとに具体的内容がガイドライン化されている。公共機関はDisability Standards for Accessible Public Transport 2002にて基準が定められている。
このガイドラインによると、「全ての利用者に乗り物がどこを通過しているか分かるように通知しなくてはならない。」とあるので、RailCorpの車内アナウンスの質が悪さは、この基準に反していかどうかが問題であろう。
基準に反しているかどうかは、改善にかかるコストや技術的な難易度、問題解決に向けて企業努力がなされたか、等様々な要素を総合的に考慮して判断される。
この基準に関する最近の判例として、ジェットスターの座席問題が分かりやすい。
2011年、車椅子を利用している乗客が、車椅子用の座席不足を理由にジェットスターの搭乗を断られたことを豪州人権委員会に訴えた。この訴えは、ジェットスターが既に1機に付き2席の車椅子対応可能席を確保していることとジェットスターの航空券は安いことを主な理由に、これ以上車椅子に対応可能な座席を増やすことを義務付けることは不当と判断し、訴えを却下した。
RailCorpの場合も、アナウンス改善にかかるコストや技術的に難しいものなのかどうか、質の悪いアナウンスにより不自由を被っている人の数などが総合的に判断されるであろう。
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