こちらに長くお住まいの方はご存知ですよね、キャメレイにある老舗日本食レストラン「とりしや」。
知る人ぞ知る大人の隠れ家ですが、日本酒の旨い店、そして店名にあるとおり、焼き鳥の美味しいお店として長年親しまれていましたね。
えっ?いました?何その表現?それって過去形?ってことは今は??
はい、昨年オーナーが替わり、以前と変わらぬ日本酒の品揃えと本格焼き鳥は継承しつつ、さらにパワーアップしています。
そのパワーアップとなっている要因とは・・・ズバリ!海鮮と日本酒にあります!
その素材や銘柄のこだわりようと言ったらもう・・・まぁ~うんちくはいいので、とにかく本日のブログでおわかりいただけます!
実は約10年ぶりに訪れたのですが、その隠れ家的存在、ひっそりとした佇まいは昔ながら・・・
店頭には日本酒の一升瓶がそのままディスプレイされています。
うぉー、日本のノスタルジーをおぼえますねー!
この格子戸と暖簾の奥に、僕たち日本人が愛してやまない純和風のお料理と日本酒が待ってますよ~。
格子戸を開けるとまず目に飛び込んでくるのは懐かしのディスプレイ。
映画がお好きなんですね、いや、寅さんがお好き?(笑)
10年振りの訪問なんて、ちょっと緊張しますね・・・
が!めちゃ愛想がよくて愛嬌がある、日本人女性スタッフのおもてなしで、一瞬して心が和みました~!
そんな彼女が説明してくれた本日のオススメ・メニューがこちら!
メニュー見てるだけでヨダレが・・・
オーダーする前にまずは喉を潤しましょう!
アデレードで生産されているサッポロ・ビール。JAMSで発行している「DOMO」のバックカバーに広告が掲載されています。
飲み口爽やかでスッキリ!本日のお料理にピッタリでした!
実は本日このお店にくることになったきっかけは・・・
そろそろ発行される「G'Day Japan!」の日本酒特集にご協賛いただた関係で、先日我が社のスタッフが取材にお伺いしたのがそもそもの発端(その模様は→こちら)。
その記事を読んでから、近々絶対に行ってみようと心に決めていたのです。そしてその取材に同行した営業スタッフK代からも、
「Kさん、一回行ってみてくださいよ!本当に美味しくて感動しますよ~!」
とずっと隣の席で言われ続けていたのです・・・
そんな念願叶った出足の酒肴は???
じゃん!
「ホウボウの薄造り」
はい、でた!いきなりです!いきなり酒飲みにはたまらない一品です!お皿の模様が透けて見えてます。
お醤油はつけずに、このまま柚胡椒とレモンソルトの2種類の薬味でいただきます。
中央が柚胡椒です。両脇がレモンソルト、刻みネギ、もみじおろしと一緒に。
どちらの薬味もホウボウの旨みを見事に引き立ててくれ、あっさりした上品な脂がとろけるように口中に広がります。
素材の持っている本来の旨みをよくご存知のFオーナー・シェフならでは一品でした!コリっとした食感もいいです!
「銀サワラ一夜干し」
本日のオススメ・メニューからです。箸を入れるとホロっとほぐれるほど柔らからな身。
「一夜干し」ってところが肝心です。それ以上でもそれ以下でもこの味にはなりませんね。
サワラの新鮮さを保ちながらも、しっかりと味が染み込んでいてジューシー!自然に笑みがこぼれる一品です!
「金目の薄造り」
脂がのっています!でもあっさり!口中でとろけます!歯ごたえもプリプリで弾力があります!
やはりここは日本酒でしょ?!言い忘れましたが、オーナー・シェフのFさんは利き酒師です。
この日運良くカウンターに座れた僕たちは、カウンター越しにFさんにオススメの品を教えてもらいながら、それにマッチした日本酒をお任せでオーダー。
これら日本酒の数々がですね~、素人の僕たちからすると、驚くほどお料理にマッチしていて、酒肴と日本酒がお互いに引き立てあうのですよ~!
もしカウンターで予約がとれたら、Fさんに酒肴に合った日本酒を選んでもらうことも、このお店の楽しみ方のひとつですよ~。
「マナガツオの煮付け」
こちらFさんイチオシの一品。ご覧ください、このビジュアル!大きめのお皿からはみ出さんばかりです!
でもカウンターのお隣に座っていた常連さん(魚のプロ)は、一人でペロっと平らげていたので、すごい食欲だな~と思っていたのですが、いや、これ一人でも全然いけます!
自分で食べてみてそう思いましたもの・・・箸が止まらなくなるというか・・・
それにしてもマナガツオって、こんなきれいな白身だったんですねー!生姜が効いた出汁が上手にしっかり染み込んでいます。
上品な脂、美しい繊維、しっとりした歯ざわり、マナガツオ最高でした! (その後一度夢にでてきました・・・)
このマナガツオには、このトロっとしたお燗のにごり酒が妙にあっていたな~・・・さすが利き酒師の選択だわ~!と感心。
この時点で完璧シドニーにいることを忘れています。ってか、心は間違いなく日本の北国に飛んでました!
さて、そろそろお鮨をつまみましょうかねぇ~!
こういうサービスがいいですね~、お鮨は手でいきましょうかー!
「活ホタテ」
WAのダイバーが潜って獲ったという活き帆立。普通のルートではなかなか手に入らない素材なので、毎日あるとは限りません。
まず食感が普通の冷凍ものとは全然違います。歯で噛み潰すのではなく、歯で繊維を割く感じと言えばいいのでしょうか?
口の中で繊維がほどけていきます。そしてその天然の甘味!Fさんのおっしゃるとおり塩だけでいただきましたが、甘味が一層引き立ち、口の中が甘味と旨味で一杯になります!
「平目のエンガワ」
いい脂がのってますな~!もう言うことなし! 贅沢な一貫でした!
「マグロのヅケ」
上品な赤身だな~、艶といい照りといい、一級品のネタです。ツメもさすがのお味です!
「(少しだけ〆)鯖」
〆加減が絶妙です!これは魚のことを知り尽くしたFさんの技だと思いました!
「イカ」
コリコリした新鮮なイカの歯ごたえと、シャリとの間に敷かれている、香り高いこだわり海苔が絶妙のコンビネーション!
お隣の常連さんは(しつこいようですが魚のプロです)、これの炙りをつまんでいました。
しかも「遠目で炙って」という何とも通なオーダー(お店の人からすると面倒そう・・・笑)をされてました。
いや~、オーダーの仕方が格好いいなー!
「(ほとんど大トロに近い)中トロ」
部位的には中トロでしょうけど、これはもうね、味わい的には大トロですよ、大トロ!このままツメとワサビだけでいただきます。
思い切り口に放り込むと、トロ、脂、わさび、ツメ、シャリが交じり合って、そりゃ~もう大賑わいですよ!
口の中に盆と正月が一緒にきた状態です! なんて贅沢!
「大トロ炙り」
でました!大トリ!貫禄あります!存在感もあります!お味も完璧!
ちょろっと炙ることで大トロが何とも香ばしくなります!舌で脂を楽しみ、鼻腔で香りを楽しみました~!
いや~、満足、満足!今日は来て本当に良かった!
実はこの日、僕たち夫婦ちょっとした喧嘩をしておりまして(18年結婚生活を続けているとこんなことは頻繁)、でもこのお店のカウンターに着席したとたん、そんなこともすっかり忘れ、料理とお酒に夢中になっていました。
僕たちの夫婦喧嘩なんて、このお店の酒肴とお酒の深さに比べたら、ほんの些細なことですよ!
シドニーにお住まいのカップルの皆さん!パートナーと喧嘩したときは、ぜひ「とりしや」へ!
喧嘩してたことなんてコロっと忘れちゃいますから!もちろん、仲がよろしいときもぜひ!一層仲良くなれますから・・・
「ネギトロの手巻き」
そんなこと思っていると、Fさんに「もうちょっとだけお腹に入るスペースありますか?」とお声掛けいただいたので、僕たち「ハイ!あります!」と即答しました。
軽く炙った香ばしいパリパリの海苔に巻かれたネギトロが、絶品だったのは言うまでもありません!
でもこうやってカウンター越しに、会話とお料理をやり取りするって、本当にいいな~!
日本食のカルチャーの醍醐味って、こういうところにあると思います!
次回「とりしや」に訪問する日が待ちきれません!そして日本の魅力をオージーにお伝えする「G'Day Japan!」の発行も!
「とりしや」レポート、また近々あるかも・・・です
Toriciya
9904-2277
18 Cammeray Road, Cammeray
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