シドニー在住のランナー。フルマラソン歴14回。普段は 仕事終わりにシドニー市内を走っている。 先月Tokyoマラソン 2017を完走! マラソンに挑戦したい方、随時募集中!
|
突然ですが、最後に陸上のトラックを走ったのはいつですか?
1周400m、8レーンが基本となっているものトラック。使用されているゴムの名称から「タータントラック」とも呼ばれます。
陸上競技部に所属していない限りは、おそらく中学高校時代の体育の1500m、1000m測定が最後のトラック体験になっている方がほとんどではないでしょうか。
高校時代、陸上競技部に所属していた私にとって、何周も何周も駆け抜けたトラックは青春の場所。
先日参加した大会で、そんな青春の場所でもある陸上競技場トラックを走ってきましたのでご報告します!
青春の日々を回顧するように、400mをただ延々と、グルグルとまるでハムスターのように回ってきました。笑
私にとって年越しのNarrabeen Allnighter以来となる長距離レース。
Allnighterでタッグを組んで2人で135km走り、優勝トロフィーをゲットした相方JAMS編集長の千葉さんといっしょに参加しました。
お正月以来の千葉前コンビ復活です。
身体絞り計画遂行中ということで、レース前にパシリ。腹筋の割れ方が全然違います。
なんと千葉さん、1週間前にはGold Coastマラソンで自己ベストを更新!
42.195kmを走った翌週に6時間走るなんて、Crazyです。
「今回はリカバリーだからね~。ゆっくり走るよ」
いやリカバリーなら家でゆっくりしてますよ僕なら、なんてことは本人には言えず。
しかし!僕だってマラソンこそここ数年自己ベスト更新してないですが、トラックは青春の場所!思い出の場所であれば6時間ずっと走り続けられますよ!
なんてスタート前に軽口叩いていたのですが、まさかあんなことになろうとは……。
午後11時50分。レースの注意事項を確認。
同じところをずっと走るので、抜かれる人は外側に行きましょう、4時間に1回進行方向が変わりますよ、ということを確認。
いわく、
「迷う人が一度も出たことがないレース」
そりゃそうだ 笑
午後12時、6時間の部出走!
久しぶりにタータンのトラックが走れることにテンションも上がり、幸先良く飛び出します。
ただ自分の距離に対しての練習不足も把握しているので、長丁場になることも忘れずに走ります。
レース記事というと、コースの景色だったり、どこがきつかったとか見どころを説明するものだと思うのですが、まぁ同じところを走るので特に大きな変化もございません。笑
この日は天候に恵まれ、風も穏やかで走るには最高のコンディション!ただ日差しを遮る場所がないので、帽子が必須でした。
各ランナーの脚首にタイミングチップ入りのバンドが巻かれ、それにより周回数を記録します。
自分がどれくらい走ったか、また1周おきのタイムも計測してくれるのでペースを把握することができます。
写真を見てもらうとお気づきになるかと思いますが、この計測器、6時間以上走るランナーにとってはでかくて重いんですよね……。
私前ちゃんと千葉さんも快調に飛ばします。この頃はまだ躍動感があります。
あぁ、400mトラック良く走ったなーという記憶がこみ上げてきます。雨の日のタータンの特有の匂い、懐かしいなぁなんて思いながら。
話は内側1レーンから中盤の5レーンにそれますが、ランナーにとっての楽しみのひとつとして、レース後に自分が写っている写真がないかチェックすること、があります。普段の練習では写真を撮られることもないので、ある意味大会はお披露目会なんですね。
今回使用している写真の多くを、以前にJAMSの「ワーホリお仕事図鑑」にも登場したYamaguchi Koheiさんが撮ってくれました。
じつは前回の12時間レースの際も応援に駆けつけてくれて、なんとレースが終わるまで夜通し応援してくれたKoheiさん。
走っているときの写真って、たいてい変な顔の瞬間が撮られているものなのですが、Koheiさんが撮ってくれた写真は素敵なものばかり!
プロランナーでもない限りオフィシャルのカメラマンには自分だけがフォーカスされ、近距離かつ様々なアングルから撮影されることもないので、素敵な写真をたくさん撮ってくれて本当にありがたいです。
ということで、今回は自分が写った写真がかなり多めの記事になっていますがお許しください。うれしいのです。笑
千葉さん、体感がしっかりしていて腰高で綺麗なランニングフォームですね。
スピード感がある一枚。
お気づきになりましたか? 私の後ろにいる方、なんとサンダルで走っています。ランナーの中では有名なサンダルマン。これでフルマラソンを3時間前半で走っちゃうんです。すごいですね。
6時間を陸上競技場で走ることのメリットは、常にサポートが受けられるということ。長時間のレースには食事や水分補給、マッサージといったサポートが必要になります。芝生のフィールドにテントを張ったりテーブルを置いて、ランナーの家族や友人が応援をしてくれていました。
必ず走り続けないといけないということは決してないので、しんどくなったら家族と歩いたり。各々の目標に向けて参加できる、自由度が高い大会です。
今回のような耐久レースであったり、42.195km以上を走るレースのことをウルトラマラソンというのですが、参加している顔ぶれが5km、10km、ハーフマラソンのそれとはまた異なり、ベテランランナーの顔ぶれになります。
また彼らが本当に優しい! Sweetという言葉が形容するにふさわしい。
じつは今回の大会は6時間、12時間、24時間と部門があり、6時間が一番短いものでした。24時間部門は私たちが到着する頃には走り始めていて、終了して寝ているときも走っていました。
それでも笑顔が絶えない! ウルトラを走る厳しさ、辛さを知っているからか、他者を思いやり、鼓舞することを忘れません。
人間的にも強くなるというのはこういうことでしょうか。
今回参加したレースはSri Chinmoy Seriesといって、ウルトラのレースだけではなく、1年の間に様々な場所で、様々な距離のレースを開催しています。
いずれの大会も運営本部がパンケーキを作ってくれたり、ホスピタリティの高さがすごい!
今回もスタート・フィニッシュラインにテントがあり、そこで給水や食べ物を常に準備してくれていました。
何よりも支えになるのが、応援の言葉。
400mトラック1周をだいたい2~4分程で回ってくるので、「頑張れー!」と応援を受けた3分後くらいにはまた「頑張れー!」という言葉を掛けてもらいます。
それが参加するランナー分いるのですから、応援する側もある意味耐久レースなわけです。それでも常に笑顔でサポートしてくれるので、ランナーはとても支えになりました。
怪我や体調不良を起こさないように走れるのも、常にボランティアで参加してくれる運営のサポートがあってこそということを忘れてはいけないと思いました。
過去に1時間おきに休み休み65km走った経験はあるものの、継続したランニングではマラソン以上走ったことがありませんでした。
なので「まずはマラソンまで頑張ろう」と思っていたのですが、25km超えたあたりから少し、ほんの少しなのですが脚に疲れがきました。
その瞬間、
「あぁ、まだ4時間もレースあるんだ……」
と思ったのが最後、脚の疲れよりも心が先に折れてしまい、ガクッとペースが下がってしまいました。
スタート前に「ゆっくりで良ければ6時間走り続けられるだろう」と思っていた自分の甘さを痛感した瞬間でした。
そうなると1周400mのトラックが肉体的にも精神的にもさらに大きく立ちはだかります。1周することがしんどくなってきているのに、1周しても稼いだ距離は400m……。こんなに疲れているのに400mしか進んでいないか、と気持ち的にもきつかったのが3時間~5時間の2時間でした。
一度失った集中力と気迫は取り返すことが難しく、そこからは休憩をしたり、運営本部が作ってくれたスープを飲みながら歩いたり、楽しむことをより重視しようと心がけていきました。
こうなると強いのが普段から長い距離をじっくり走っている千葉さんはじめ、ベテランランナーの方々。
5km~10kmという距離だと、年齢的に若いランナーに分があると思うのですが、彼らは強い。
序盤で何度も抜いた人に、今度はどんどん追い抜かれていきました。
月も出て、レース時間も残りわずか。
年越しの大会の際に走った65km以上、というのを自分なりの目標にしていたのですが、それも厳しくなっていきます。
残り1時間を切り距離は45km少し。歩くのもやっとの脚の状態になり、太ももの裏はいよいよ攣りそうになっていきました。
走っているときに弱音は吐かない、しんどい顔をしないということを心情にしているのですが、さすがに身体的にも限界を迎え始めます。
何度も何度も「あぁ、辞めてぇ」と思いましたが、ここにきてレース速報を見ていたサポートクルーからの最後の声援が。
「あとすこし頑張ればトロフィー狙えるよ!」
えっ!! トロフィーほしい!
でも辞めたい!
「4位と2周差だよ!」
2周差って、800m。6時間走ってそんだけの差でトロフィー逃すのなんて嫌だ!
でも辞めたい! なんでこんな諦めるに諦められない差なんだ! ひどい!!
残り15分。
6時間走ってきた中での残り15分なんて、一炊の夢のごとしだ! ということでラストスパート。
6時間耐久レース。無事に終えることができました。
結果は55km。総ラップ数137.5周。
聞いてみると本当に4位と少しの差だったそうで。最後諦めずに踏ん張ったことで2017年2個目のトロフィーを獲得することができました。
そしてJAMS編集長の千葉さんは61kmで年代別2位!
今回はリカバリーだよ~と言っていた千葉さんに完敗でした。そんな千葉さんに乾杯!
途中何度も泣きたくなって、辞めたくなった6時間耐久レースでしたが、多くのサポート、ラン仲間に支えられ最後は笑顔で締めくくることができました。
青春の回顧を終えて、歳を重ねた前ちゃんがたどり着いた結論があります。
次回Sri Chinmoy Seriesレースが下記の日程で開催されます。
場所: Iron Cove Bay
距離: Half Marathon、7km、4km
費用: Half Marathon $27(レース当日 $40)
7km $22(レース当日$35)、4km $17(レース当日 $30)
レース後にはパンケーキも食べられるので、ぜひウェブサイトのぞいてみてくださいね!
ランニングは楽しんでなんぼ!
それを忘れずに、
それではみなさん
シドニーのウルティモにある「Zzz HEAD SPA•JAPAN」は、ヘッドスパとハイトーンカラーが自慢の日系ヘアサロン。 チャイ…
1回で歯を白くしたい人に最適なオフィスホワイトニング ズームホワイトニングとは? https://youtu.be/ZpvETrISBcw …