グループウェア日本国内トップベンダーであるサイボウズ社のクラウドサービス「kintone」(http://kintone.jp/)の説明会・懇親会が、6月1日(水)、サリー・ヒルズの「Jazushi」にて開催され、旅行会社や留学エージェント、飲食業などの経営者やマネージャー、業務リーダー、IT技術者を中心におよそ30名が参加した。
はじめにサイボウズ社のグローバルビジネス戦略室長を務める青山賢氏が登壇し、世界のトップ企業500社ランキング(Fortune 500)にも選ばれている企業をはじめ、すでに世界で4000社超の導入実績のあるサイボウズ社・kintoneの概略を説明。アメリカ・中国・東南アジアに続き、2016年よりオーストラリア市場の開拓を本格的にはじめたことを話した。
続いてJAMS.TVの永江悠紀(ウェブデベロッパー)が、自社でのkintoneの導入事例を紹介。スタッフの入れ替わりによりノウハウの蓄積や業務の引き継ぎがうまくいかない、エクセルファイルやデータが散乱してしまうなど、どの企業でもよく聞く問題をkintoneを用いて解決してきた経験や、既存のシステムとkintoneとの連携について、独特のゆるい雰囲気と口調で解説。「こんなこと言っていいんですかね?」などと暴露話も随所に交えながらの説明に、会場からは共感とともに笑いが溢れた。
その後の懇親会では、現場でほしいシステムが自由に作れるクラウドサービス・kintoneの可能性についての意見交換が自由闊達に交わされ、多様性のあるチームワークやワークスタイルを見据えながら今ある職場環境を少しでも楽しく、改善していきたいという共通の願いを改めて確認する場となった模様。多くの参加者が、Jazushiの料理と雰囲気を楽しみながらkintoneの魅力に引き寄せられる説明会・懇親会となった。7月にはサイボウズ社の青野社長の初来豪、そしてセミナーの開催も予定されており、今後ますます活気づくオーストラリアのkintoneコミュニティから目が離せない。
講師紹介:青山 賢(あおやま けん)
慶應義塾大学大学院を卒業後、マイクロソフトディベロップメント株式会社に入社。「Microsoft Sharepoint」の開発に従事する。2011年に日本国内におけるグループウェアのトップベンダーであるサイボウズ株式会社に入社。執行役員と開発本部長を経て、グローバルビジネス戦略室長として、中国ローカル市場開拓の指揮をとり、目下はオーストラリア市場を開拓中。
麻野高宏さん
(Studio SPEC)
kintoneは前から知っていたんですけど、もう少し詳しく知りたいなと思って参加しました。事例とかも紹介されていたので、分かりやすくてよかったですね。「すごく簡単」って印象で、いいなって思いました。
斉藤大さん
(Aon Risk Solutions)
セミナーの内容に興味があったのですが、実際にとても有意義な時間でした。非常に興味深い部分がたくさんありました。話の中で一番興味が引かれたのが、試しやすいってところですね。ハードルが低いって部分が非常にいいと思います。
遠藤烈士さん
(LISM Australia)
すでにkintoneの導入を決めていて、具体的にどんな事例があるのかなと思って参加しました。これからオーストラリアでもどんどんと広がっていく可能性があるように思いますね。使う人が、それぞれ自由に使っていけるのはおもしろいですね。みんながやりたいものを自分たちで作っていけるのがいいなって思います。
杉原圭典さん
(Senko)
オーストラリアに来て7年経つんですけど、従業員を管理する中で、営業のツールや輸出入の管理でkintoneは使えるかなって思いましたね。さっそく社に持ち帰ってオペレーターに話してみようと思います。これまでkintoneについてはまったく知らなかったので、本当に来てよかったです! すごく簡単だなって思いましたし、自分で覚えちゃえば簡単に運用できるなって。興味ありです!
水上勝雅さん
(Nippon Travel Agency)
このセミナーは本当に意義のあるものでした。サイボウズの無料ソフトは1年くらい前から利用しています。スケジュール管理やエクセルでまとめているものを共有するという意味で、こういうのがあればなと思っていて、社内を含めてこれから発展性があるなと思います。どういう局面で必要かっていうことを勉強していきたいと思います。
畑徳真さん
(Yachiyo Group)
うちのグループでもkintoneの導入を検討しています。今までは概念的なお話しかうかがってなかったんですけど、実際に今回、JAMSさんの事例とかを聞いて親近感というか、kintoneがどういうものなのかわかったのでよかったです。kitoneがより詳しくイメージできるようになりました。
秋吉壽和さん
(JTB Australia)
自社のシステムにはいろいろ問題点があって、kintoneのサイトを見て、これはよさそうだなと思って来ました。今回のセミナーはすごく勉強になりました。特にセキュリティーに関して。既存のシステムといっしょにうまく使っていけるなと思いました。管理・販売を簡単に移行できるなと。ぜひ検討したいと思います。
山田賢一さん
(D.O.A Australia)
本当にシステムはなかなかうまくいかない部分があって。やっぱりどこの会社もかかえている問題だとわかったので、こういうアプリがあって情報の共有ができるというのは非常に勉強になりました。
西谷哲嗣さん
(Japan Australia Travel Service)
今日のセミナーは、とてもわかりやすくてよかったです。青山さんのプレゼンも、JAMSさんのプレゼンもとても印象に残って良かったです。入口はすごく簡単そうだなとは思ったので、どういったことができるんだろうと探っていこうかなって思いました。
作野善教さん
(doq)
じつは今年の7 月に、東京にオフィスを開きます。東京とオーストラリアをひとつにしていかなきゃいけないので、社内のオペレーションに最も効果的なシステムを導入するというのが課題で、そんななか今回のセミナーのことを知ったんです。kintoneは非常に合理的だなと思いました。あとは日本で生まれたシステムなので日本人の仕事スタイルに合っているんじゃないかなって思いますね。今はサンフランシスコで作られたシステムを使っているんですけど、ちょっと日本人には合わないように感じていて、日本人のマインドで作られたシステムのほうがいいのかなって最近思いはじめたところです。サイボウズは知っていたんですけど、kintoneは今まで知らなかったですね。さっそくこれから試しにいじらせてもらって、使用感によって継続して使用させていただきたいと思っています。
諸澤良幸さん
(Morrow World)
kintoneの導入を考えてまして、実際にどういう風に運用していけるのか知りたくて来ました。青山さんからもあったように導入がすごく簡単で、もし合わなかったとしても撤退もすごく簡単とのことですごく安心しました。永江さんからの具体的な事例もあってわかりやすかったです。さっそく帰ってからkintoneの試用に登録します。ガチガチのセミナーじゃなくてお酒とか美味しいお料理を出していただきながらみなさんと意見交換ができたりとか、いろんな方たちのお仕事のお話を聞けたり、実際にkintoneを使用している企業さんのお話が聞けてよかったです。
石川和歌子さん
(Able Net)
自分たちの持っているITの機能は十分ではないと思っていて、kintoneの導入によってどんなメリット、デメリットがあるのかを明確にしたくてうかがいました。我々は通信会社なのでいろんなことにこのビジネスを導入できるので、実際にどのように運用できるのかと話を聞きにきました。知り合いからkintoneのことはよく聞いていました。自分たちでの使い方は予想できるんですけど、これをいかにビジネスにできるのかっていうのがカギだと思いますね。これが広まればラクチンですよね。
1971年生まれ。愛媛県今治市出身。
大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工(現 パナソニック)を経て、1997年8月愛媛県松山市でサイボウズを設立。
2005年4月代表取締役社長に就任(現任)。
社内のワークスタイル変革を推進し離職率を6分の1に低減するとともに、3児の父として3度の育児休暇を取得。
また2011年から事業のクラウド化を進め、有料契約社は15,000社を超える。
総務省ワークスタイル変革プロジェクトの外部アドバイザーやCSAJ(一般社団法人コンピュータソフトウェア協会)の副会長を務める。
著書に『ちょいデキ!』(文春新書)、『チームのことだけ、考えた。』(ダイヤモンド社)がある。